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自然の中で育まれたデザイン


ヨブス工房のあるスウェーデンのダーラナ地方は、周囲には豊かな自然が広がっています。
暖かい季節には色とりどりの花が咲き誇ります。中には日本ではめったに見ることの無い、ダーラナ地方ならではの花も。
また寒い冬には一面が雪に覆われ素晴らしい白銀の世界です。まさに絵本に出てくるような夢のある風景です。


↓直営ショップと工房 入り口の扉まで可愛い作りです



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ここでは、現在は数人の職人が工房に立ち布を染めますが、
そのすべての始まりは現社長の祖先の代である20世紀初頭にさかのぼります。


その昔、作曲家・刺繍アーティスト・陶芸家など芸術一家のヨブス家の人々は彼らの感性を生かし、戦時下で困惑する中でもオリジナルで描いた図柄を織物に転写する技術を習得、1944年にはスタンヴィックに染色工房を建てました。その一年後、ストックホルムの一流デパート「NK」で作品の展示販売を開始し、ヨブスの技術を多くの人々に受け入れられ今に至るのです。

ヨブスファミリー →
(ピンボケすみません…)    

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ヨブスのデザインはダーラナ地方に咲き乱れる花や植物が多く描かれています。それはヨブス一家が自然と触れ合った土地で育ち、芸術的感覚を兼ね備えているという彼らならではの当然の結果です。古くは創業時のデザインから、最近ではヨブスのコンセプトや伝統に沿った感覚の
現代アーティストの作品を取り入れて製作されています。
ヨブス工房は単にファッションやインテリアの流行を追うのではなく、永久に最高品質の織物を求めて製作しています。常に同時代にあり、
常にモダンであるのです。

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布は、工房に置かれた30mもの長い長い染色台の上で染められます。

まずは二人の染色職人がテーブルを挟んで向かい合い、版になる木枠のステンシルを布の上に置いては色を乗せ、
次の場所に移動してまた版を置きは色を乗せ…この作業を連続して30m進んでいきます.

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手間を惜しまない染色方法

一枚の版に使う色はたった一色。
ひとつのデザインには通常12~16色、多いものでは28色もの色を
用いるので、一枚を染め上げる手間は想像以上です。
染付けが終わると30mの生地を乾燥させて染料を定着、その後洗いにかけて余分な染料は洗い流されてまた乾燥…布を巻き上げて
やっと一本のロールとなります。

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染色に使う染料もオリジナルで作っています。
水や藻・塩。
顔料を職人自らの手でブレンドします。
数々の図柄の、さらに数々の色を
毎回正確に作り出すことがこの工房ならではの
高水準技術なのです。

←染料を調合する部屋

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